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オイスターソースは牡蠣の栄養を濃縮したエキス


オイスターソースには、生牡蠣よりもはるかに豊富な旨味が含まれています。

鹹味も強いのですが、旨味と甘味が絶妙に調和しているため、醸されたような風味も特徴になっています。

原料を塩茹でする段階で残る煮汁を取り出して、飴色になるまで加煮詰めると、カラメルのような色彩に変化して完成します。昔ながらのオイスターソースであれば、余計な調味料を加えることなく、素材本来の美味しさを引き出して製造します。

現在の市販品は、風味を調整したものが多いのですが、旨味が豊富なことは共通しています。

 

生牡蠣の旨味が凝縮していることは、同時に栄養価も増えていることを意味しています。

加熱する段階で脱水作用が働いて、水分の減少とともにアミノ酸などが豊富になる仕組みです。

生牡蠣は海のミルクと呼ばれることがあるため、生で食べるだけでもタウリンや亜鉛も豊富に摂取できますが、オイスターソースを使えば摂取量も大幅に増えることになります。

タコやイカなどの魚介類を野菜と一緒に炒めて、オイスターソースを基本にする合わせ調味料で味付けすると、栄養バランスは極めて充実します。

 

生牡蠣の栄養には、抗酸化で活性酸素を除去するために必要なビタミンEも含まれています。

さらに、血液サラサラ成分としても知られるDAHとEPAも含まれることから、オイスターソースを食べれば摂取できることになります。

脂肪酸の一種としては、リノール酸も含まれていますので、豚肉の脂肪から抽出するラードと比較すると体に優しい内容です。

 

ミネラルで最も多いのがナトリウムですから、極端に食べすぎることはよくありません。

実際にはナトリウムの排出を促すためのカリウムも含まれますから、節度を守って食べればとても健康的なものです。

ビタミン類の中では、ビタミンB12の量が特に多くなっているため、他の栄養を代謝する機能も持っています。

さらに、セロトニンの原料になるビタミンB6も含まれますので、中華料理でオイスターソースとニンニクを一緒に調理することは合理的です。




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