唐辛子ダイエットのカプサイシン効果を最大限に活かす
暑い夏に欲しくなる激辛料理。そのほとんどに使われている唐辛子がダイエットに効果があると思われている方も多いのではないでしょうか。
トウガラシの入った料理を食べると汗をかくために痩せると思い込むと逆効果になることがあるかもしれません。
トウガラシの成分であるカプサイシンが体にもたらす影響を考えれば、その効果と有効な摂取法がわかります。
カプサイシンは体を冷やす!?
トウガラシを含んだ食事を摂ると大量に汗をかくので脂肪を燃焼してる→痩せると思い込んでいる方は多いと思います。
しかしこれは脂肪が燃えているのではなく、トウガラシに含まれているカプサイシンとい物質がアドレナリンの分泌を活発にしているために発汗しているだけなのです。
カプサイシンを摂って汗をかくと体を冷やします。
その結果、汗が蒸発するときに気化熱によって体の熱を奪い涼しく感じられます。要するに清涼剤なのです。
暑い夏の体温が上昇しているときに熱を冷ますには最適な成分だと言えるでしょう。
トウガラシは主にタイなどの暑い国で食べられていた食材です。
暑い国で火照った体を冷やすために、積極的に食されていた食材だと分かれば納得がいきますね。
暑い国の人が体を冷やすために、涼しくなるために食すのは理にかなってますが、冷えに悩む女性や、ダイエット効果を期待して唐辛子を大量に摂るのはむしろ逆効果なのです。
ダイエットなら唐辛子調味料は一味よりも七味!
トウガラシを使った調味料でまず思いつくものに「一味唐辛子」と「七味唐辛子」があります。
一味唐辛子の材料は、その名の通り乾燥した唐辛子をすり潰した一種類のみになりますね。
それに対して七味唐辛子は、トウガラシのほかにケシの実、麻の実、陳皮、山椒、生姜などの他の成分がブレンドされています。
ここで記載した成分が使われている場合も、使われていない場合もありますし、その他の材料も配合されています。
配合比もお店やメーカーによって異なるので、自分好みのブレンド比率の七味を探すのも、七味マニアの楽しみの一つですね。
これらの成分にはカプサイシンの体を冷やす効果を打ち消す効果のある成分も入っていますので、カプサイシンの持つ健康効果や美容効果も同時に摂りながら体を温めてくれます。
美容やダイエットに効果を期待するのならば、七味唐辛子を選ぶことをお勧めします。
もちろん、一味唐辛子には、カプサイシンの美容効果やデトックス効果が最大限に摂取できますし、味の好みで一味唐辛子を調味料として選ぶ場合もありでしょう。
キムチで代謝をアップ!
トウガラシを使った韓国の料理にキムチがあります。
日本でも愛用されていますので、いつも食べている方も多いのではないでしょうか。
キムチはトウガラシだけでなく、生姜やニンニクなどの体を温める食材も一緒に入っていますので、ダイエットや美容におすすめです。
また発酵食品なので代謝アップにもつながります。
同じ発酵食品である納豆と組み合わせて「キムチ納豆」にしていただけば、最強のダイエット食品になることでしょう。
唐辛子と有酸素運動でさらなるダイエット!
トウガラシは一時的に体を温めるのでダイエット食品だと思われていた誤解が解消したのではないでしょうか。
トウガラシだけに頼ったダイエットは痩せるどころか、かえって冷えを助長させることになりかねません。
ただし、トウガラシと他の食品を組み合わせることによって、一度上昇した体温を維持させる優れた食材でもあります。
できれば、食事だけでなく、代謝の上がった体の脂肪を燃やすために、軽い有酸素運動と組み合わせれば、さらにダイエット効果が期待できることでしょう。