汗を拭く女性
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発汗のメカニズム


発汗は、知覚神経からの興奮が発汗中枢に伝わり、交感神経を通り、全身に伝わり汗腺から分泌されます。

発汗と一口にいっても種類があり種類によって特徴があります。

温熱性発汗

夏場などの暑い時期や激しい運動を行うことで体温が上昇します。その体温を下げるために多量に汗をかくことになり体温を下げる効果が得られます。体内の水分などが不足している状態だと、体内に熱がこもってしまい熱中症などの症状を引き起こす可能性がでてくるため注意が必要です。

精神性発汗

精神的に不安や緊張といった過度なストレスにより発汗する症状です。全身から多量に汗をかくこともありますが、手の一部や足、顔だけなど体の一部にだけ極端に汗をかく場合もあります。人によって症状に違いがありますが極端に緊張状態や不安な状況など精神面が不安定になることで発汗する可能性が高いため、対策としては精神面を安定させるために、静かな場所で休んだり、リラックスできる状況を自分なりに作ることが大切です。

味覚性発汗

基本的に辛いものを食べた場合に、顔を中心に汗をかいてしまう症状です。辛いものが苦手な場合には、多量に汗をかいてしまうことがありますが、人によっては辛いものではなく甘いものや酸味が強いもので汗をかく場合もあります。生理的なもののため、特に治療などをする必要はありませんが、辛いものなどが嫌いで無理に食べているなどの場合には、食べる前から嫌いなものに対しての不安から、精神性発汗につながることがあります。状況によって異常に汗をかくような場合には、精神性発汗の治療を受けることが必要なケースもでてきます。

 

病的な発汗

多汗症という症状の場合には、多量に汗をかきますが、交感神経が過敏になり発汗量が増えてしまうことがその状態を引き起こしている可能性が高いため、病院で診察や治療を受けるか、自分で制汗剤やその他の汗対策をしていく必要があります。

発汗の原因はさまざまなものがあり、汗のかきかたや精神面や体の機能など状況によっても違いがあります。自身で対策をすることもできますが、精神的発汗や病的な発汗については医療機関で診察を受けることも大切です。




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